2005-01-01から1年間の記事一覧

わからなくなってきました

■風呂などに入りながらぽつぽつと読んでいた宮沢章夫『わからなくなってきました』を読了。その魅力は「的確な面白さ」とでも云おうか。なんでもないことが氏独特の視線で的確に曰く言い難い面白さをもって語られる。その意表のつき方が実に巧みで職人芸と云…

なぜ、植物図鑑か

■寒い日が続く。まあ当たり前といえば当たり前のことだがこれからどんどん寒くなっていくんだろう。それでいつの間にか年が明けて、いつの間にか暖かい春がやってくるのでしょう。時は経つのが早い。■昨日は吉祥寺に出て買い物をした。眼鏡を買った。古本を…

乾燥に弱い私の日記

■内田百輭『阿房列車』を国立ブックで購入。他、薬局でブルーレット置くだけ(詰め替え用)、ティッシュを補充。今日は葛根湯は不服用。 ■体調はだいぶよくなっている気がするが睡眠欲が激しい。なかなか布団から出ることができずにまた眠り、夢の続きを上映…

男三人

■本日も葛根湯を服用。本当は思いっきり風邪をひいてすっきりしたいのだが大人はそういうわけにはいかんね。これはいけないことだ。 ■風邪だなんか言いつつも帰り際、終電まで友人と西荻で飲み。途中から友人のバイト仲間も加わり男三人で飲む。これとても珍…

葛根湯

■昼過ぎ、なんだか寒気がしてボーっとするので葛根湯を服用する。薬を飲まされずに育てられた僕にとってこれはとてもめずらしいことである。というか初めて葛根湯なるものを飲んだ。なぜ今まで薬を飲んでこなかった僕がそのような行動を起こしたかといえば、…

記憶ニゴザイマセン

■昨夜日付が変わる頃から今朝六時頃まで自宅にて友人たちと飲んだ。それから寝て起きたら夕方で一日をふいにしてしまった。それにしてもよく飲んだ。目を覚まし台所に出るとたくさんの麦酒の空き缶が目に入り眩暈。そして吐く。酔いが深くなってきた早朝、皆…

ストーブ

■今日は一気に冷え込みが厳しくなったようだ。ついにストーブを出す。 ■近頃鞄に入っていた大江健三郎『万延元年のフットボール』を読了。読みにくくなかなか進まなかったが、それが苦痛かといえばそういうことはなくて、その遅々として進まず具合を楽しみな…

銀座

■昼、日比谷シャンテ・シネへ。泣く子も黙るゴダールの新作『アワーミュージック』を観に行く。おしりに食い込んだビキニが印象的なとても良い映画だった。めったに買わないパンフレットを買った。 ■カレーの老舗ニューキャッスルの噂を耳にしたので行ってみ…

小言

■よく近所のショップ99で買い物をする。大体行く時間は夜遅くなってからで店員の数は少なく、たいていレジには誰もついておらずせっせと品出しをしている。そんな時に商品を持った客がレジの前で少々不機嫌な顔をして店員が気づくのを待っているのをしばし…

雨上がりの月曜日

■九時頃起床。ゴミ収集車の音が聞こえてあわててゴミを出しに行く。昨晩は0時に床についたからおよそ9時間寝ていたことになるのだが何だか体がだるい。酒のせいか、寝過ぎなのか判然としないがシャワーを浴びて覚醒を促す。 ■夜、自転車のブレーキが利きづ…

酔い日曜日

■午後に予定があるので無理やり早起きして競馬。午前中のレースを買いにいく。まったく当たらず。久々の大負け。昼過ぎに、ある企みを共に実行しようとしているふたりが我が家に来て会議。目当ての議題はなかなか進まず、酒は進む。日本酒のケーキをいただき…

長い一日

■きのうは何をしていただろうか。長い一日であった気がする。早起きをした。早起きといっても八時くらいであった。普段より早い電車に乗り、吉祥寺へ。ドイツパン屋でクリームチーズとソーセージが挟まれたサンドイッチともうひとつスティック状の固いパンを…

■昔、ワンピースのことを「簡単服」と云ったらしい。そういう記述を風呂の中で読んで、なんだか不意にほろりときたのです。 [本日の耳] とっても自由な音楽。

珈琲時光

■寒くなってきたので今夜は麦酒なし。ワインを久しぶりに。 ■テーブルに1瓶のワイン。DVDで侯孝賢監督『珈琲時光』。豚肉とクレソンと共に。 ■小津へのオマージュということは充分にわかり、それは観ていてとても気持ちの良いものだったが、この映画で際…

豊田さん

[本日の音] いつも夜に聴く。12月に出る新しいアルバムとDVDが待ち遠しい。

金沢へ

■昨日今日と金沢に行っていた。母方の祖父の三回忌で、祖母、叔父、叔母、従兄弟、父、母との一泊二日の旅。羽田まで車で行き、飛行機で小松空港。レンタカーで金沢へ。 ■旅のお供本は武田百合子『富士日記・上巻』(中公文庫)。今までしっかり順番に読んだ…

この中の「寝図美よこれが太平洋だ」という曲がエンケンの中で一番好きかも知れない。あの笑い声に僕はついほころんでにやけてしまう。「寝図美」とはエンケンが当時飼っていた猫の名。可笑しい。

寝図美

■木曜は普段は休日なのだが本日は仕事へ。 ■帰り道、吉祥寺ブックで坪内祐三『シブい本』、飯島耕一『別れた友』(78年発行の函入りの美しい本。これが100円とは吃驚)。『シブい本』は97年発行の著者初の書評集。ちくま文庫や中公文庫についての文章もあり…

今日のできごと

■飲み屋で親父と遭遇。馴れたものである。

6曲目の「DUET FOR SAXOPHONE AND GUITAR」というなんでもない小品のLee Konitzのなんでもない(ある)サックスの調べがとても好き。

日本酒

■久しぶりかな。古本を買う。立川いとうで白川静『漢字百話』、金井美恵子『岸辺のない海』、堀江敏幸『郊外へ』。『岸辺のない海』は中公文庫。これめずらしいような。いろんな人がさんざ云っているけれど、昔の中公文庫のラインナップは良いなあ。『郊外へ…

コタツに、子、立つ

■バイト先の近所で火事。駅前に煙と人が立ち込めた。自分も野次馬のひとりであったが、携帯で楽しそうに現場を撮っている輩にはあきれる。それ、どうするってんだい。そりゃあ昔から「火事とケンカは江戸の花」なんて言うくらいだから気が昂ぶるのはわかるけ…

これ、久しぶりに聴いてみたけれど、実は良いんだな。この薄っぺらさ、空虚さはなかなかない。心に沁みます。世間的には迷盤と解釈されているような気がするけど、僕にとっては名盤だと再確認。まあ『LIFE』には及ばないけれども。久しぶりに聴いてみて…

ドリトスは止まらない

■季刊の雑誌『こどもと昔話25号』小澤俊夫編・古今社刊(829円・ISBN4-902875-00-4)にてオザケンの連載が始まったらしい。読んでみたいものだ。 ■前夜に「いけない!いけない!」と思いながらも一袋空けてしまったドリトスのせいで胃の重たさを抱えながらの…

■色川武大『花のさかりは地下道で』を読了。氏の文章に触れるといつも、軸をしっかり持っている人なんだなあと深いため息をつく。静謐な視線が筆にも表れていて、氏の姿、佇まいを後方に気にしながら読んだ。 ■そういえば昨日西荻窪駅前でオセロの松嶋さんと…

右側に気をつけろ

■今日は吉祥寺バウスシアターのレイトショーまでの時間を持て余していた。井の頭公園ををふらつき、古本屋をひやかし、疲れたところで友人2人に「ちょっと飲もう」と電話。2人とも来て、こうしてフットワーク軽く集まれるのはいいなあという気分になる。 ■…

寄席

■秋刀魚の刺身と里芋の煮たのをつつきながら、泡立つお酒を飲み、談志の落語に耳を傾ける。 ■今夜は「道灌」と「たぬき」。談志の落語は決して滑らかではないのだが、随所にかます独自の文句と声色が好きだ。あと緩急のつけ方が変化が目まぐるしく聴いていて…

無妙記

■ビデオに録ってある志ん朝の「愛宕山」をもう何回目か分からぬほど観ている。つい最近も観て夢中になり、落語熱をとうとう上げていくことになりそうな今日この頃であるわけだが、今、巷でこっそりと囁かれている「落語ブーム」などにとりつかれている訳じゃ…