銀座


■昼、日比谷シャンテ・シネへ。泣く子も黙るゴダールの新作『アワーミュージック』を観に行く。おしりに食い込んだビキニが印象的なとても良い映画だった。めったに買わないパンフレットを買った。



■カレーの老舗ニューキャッスルの噂を耳にしたので行ってみると、驚くほどレトロな小さなお店。ドキドキしながら店内へ。甘さと辛さが同居した強烈に濃厚なカレーだった。病み付きになってしまうよ。


■画材屋の月光荘を探し当て、丁寧なもてなしを受ける。お茶をいただいた。カレーの後に丁度良かったので気分良し。小さなノートを一冊メモ用に購入。


■有楽町の喫煙者が全員集まっているかのような喫煙所で一服し東京駅へ。午後六時頃か。

■中央線に乗って帰路に。途中、珈琲豆を買うため国分寺に降り立つと、せっかくだからと久しぶりにトネリコへ。店のおねえさんが僕の親父の名刺を持っていてびっくり。もう十年ほど前に貰ったらしい。思いつきで寄ったのだが、ゆっくり過ごす。ビールを二杯と「るりかけす」という国産のラム酒とともに美味しい料理をいただく。じゃがいもとベーコンと木の子のキッシュの美味しさに思わず顔がほころぶ。前に来た時もキッシュにやられた。その時はドライトマトが入っていた。


■国立ブックで石川淳『新釈雨月物語 新釈春雨物語』、宮沢章夫サーチエンジン・システムクラッシュ』を買う。そういえば昨日は荻窪ブックで草森紳一の文庫を発見したのだった。タイトルは『オフィス・ゲーム オフィス空間の生理と心理』というもので一見しただけじゃあ惹かれないが、中を開いてぱっと読んでみると、氏独特の観察眼と語り口が随所に見られるエッセイ集として読めそうだと思い購入。それにしてもこの本はめずらしいんじゃなかろうか。まあそんなことは二の次で草森氏の文章を文庫で読めるとはなんとも楽しみである。そういえば最近文春新書で『本が崩れる』が出てたな。他、昨日は森敦『月山・鳥海山』を買う。この人の名は小島信夫氏と交流があったことで興味を持っていた。解説はその小島氏であった。