右側に気をつけろ

■今日は吉祥寺バウスシアターのレイトショーまでの時間を持て余していた。井の頭公園ををふらつき、古本屋をひやかし、疲れたところで友人2人に「ちょっと飲もう」と電話。2人とも来て、こうしてフットワーク軽く集まれるのはいいなあという気分になる。


■レイトショーまできっちり飲んで、友人1人とゴダール爆音ナイト。清楚なもぎり嬢の方が「こちら、爆音ナイトでございます」と言っていて、その佇まいと「爆音」という語のギャップがおかしい。酔っ払ってゴダール。これは寝ること決定かと思ったが、『右側に気をつけろ』は今回が観るのは初めて。食い入るように見つめていたら眠ることなく、終始ニヤニヤしながら鑑賞していた。その笑いには苦笑も嘲笑(少し)も混じっていてこれはもう初めてゴダールの映画(『勝手にしやがれ』)を観た中学生の時から変わらない。爆音上映ということでどんなに大きいかと楽しみであったがそれほどでもなかったがどうだろう。けれどそういう企画なのだから音を気にしながら僕は観ていて、気になったのは、前のシーンの音を残しながら次の画面に変わっていたりと音と映像の繋ぎ目が微妙にずれている箇所が随所にあり、それはアフリカンパーカッションのポリリズムのような奇妙な心地良さを僕に感じさせた。録音はもちろんフランソワ・ミュジー