流れ流れていきつく先はどこだどこだ

■バイトに向かう電車の中、本を持ってくるのを忘れたことに気づく。手持ち無沙汰の帰り道になるのを防ぐためバイトが終わってからO館へ。富岡多恵子『厭芸術反古草子』、福永武彦永井龍男円地文子谷崎潤一郎訳『お伽草子』を買う。帰りの電車の中では富岡多恵子の詩集を読む。とても言葉のテンポが良くすらすらとダイレクトに言葉が入ってくる。気持ちが良い。歌を聴いている心地がした。

流れ流れていきつく先は
どこだどこだ

「ひと恋いぶし」という詩のこのフレーズが妙に頭に残っている。

■それにしてもこの本、装丁が素敵だ。
ピンク一色の表紙

を開くと緑色を地に薔薇の花。


■そういえば昨日も本買ったんだ。国立駅前の古本屋M書店で朝日文庫の現代俳句の世界というシリーズの『西東三鬼集』と吉田健一『舌鼓ところどころ』。