■鼻の下のひげをそってもうひと月以上経つのだけれど、会うひと会うひとだーれも指摘しないのね。で、我慢できずにときには自分からどこか違わない?と聞いてみるのだけれど、それでもわからなかったりして、そんなものか、と落ち込むほどでもないんだけど、なんか肩すかしを食らった気分。まあ顎下のひげは残ってるからインパクトに欠けるよね。剃るときはえいっ!て感じだったんだけども。

■なぜ剃ったかといえば、今年の頭にずっと入院している祖母に会いに行ったときに私の顔をまじまじとみつめて、ひげなんか生やしてそんな汚い顔だったかねー、といきなり言われ、じゃあ次会うときはさっぱりした顔を披露しようと思ったから。ずっとひげ面だったのになんでいきなり、と驚いたけれど、祖母は近頃会うたびむかしの話を繰り返すようになってて、きっとわたしの子供時代のつるんとした顔をおもいだすことが多かったから、そんなふうに思ったんではないだろうか。つるんとした鼻の下を見て祖母は喜んでくれた。うんうんとうなづき満足そうだった。

■そんな祖母に今日も会いに行った。初ひ孫との対面に感激していた。娘は泣くことなくじっと曾ばあちゃんを見つめていた。なんだかとても不思議な瞬間だったね。