■朝、雨は降っておらず、天気予報も曇りのち晴れだったもんだから、当然のように現場仕事に出かけたら、雨。すぐにやむだろとファミレスで待機するもなかなかやまずコーヒーを何杯もおかわりし、結局解散。突然空いた午後、渋谷へ。


富田克也監督の「サウダーヂ」を観た。とても素直な映画だと思った。観客にこびるところがなく、共感も求めない、しれっとしたところがあってとてもかっこいい。描く世界もそうだが、映画そのものにも不良性を感じる。かといってゴリゴリの作品かといえばそうではなくて、チャーミングでくすっと笑うシーンもいくつもある。優等生は出てこない、みんないびつだったり、不安やジレンマを抱えていたり、いらついていたり、痛かったりする登場人物たち。そんなやつらがとてもいい顔をしている。しかしそれらの人物たちをことさら魅力的に描こうとしていないところがすごくいい。あくまでフラットにそこにあるもの、こと、ひと、を撮っているという感じ。いい映画だった。