■夏本番。と言いたくなるようなうだるような暑さが続く日々。さすがにへろへろになってエアコンをつける。

■今私が住んでいる平屋を紹介してくれた友人が近所に越してきた。以前私が住んでいた部屋のすぐ近くでなつかしい道を行く。いつもなにげなく通り過ぎていたあのアパートの中はこうなっていたのだという感慨にふけりながら寸法を測るのを手伝う。はじまりの空気が詰まった瑞々しい部屋だった。

■夜、ちょっとの時間、ビールを持って隣家に行き一杯やったり、帰宅すると家に誰かがいて一杯やっていて一緒に飲んだり、ということが続いていて、なんとなくこれは夏のせいということもあるのかもしれないけれど、心地いい。

■今日は昼過ぎに日曜市の準備を済ませ、さて何をしようとぼやぼやしていたら、雷が鳴り、スコール。雨が上がり、さっきまでの暑さが信じられないくらいに涼しくなって、高校野球を観ながらラーメンを食べて、ジョン・フェイヒーのベスト盤を流し、麦茶を飲みながら、これを書いている今。午後4時。なにか読もう。新潮7月号で終わった四方田犬彦石井睦美の連載「往復書簡 再会と別離」はとてもおもしろい。ちょっとドキドキする。