■そういえば先週の木曜日に冷蔵庫が届いた。新しい冷蔵庫は自動製氷機能があるから冷凍室を開けると氷がざくざくと転がっていて贅沢な気持ちになる。夏場ハイボールでお世話になったウイスキー、寒くなって飲むのをやめていたが、最近ではロックか水割りで飲んでいる。新しい家電を買うと生活が変わる。

大竹伸朗の『既にそこにあるもの』新潮社を再読したのは先日観たドキュメンタリーの影響。それにともない、重い重い全景展の図録を引っ張り出して最初のページから丹念にめくり眺め、読む、という作業をしたのは日曜日。雨の予報で友人たちとのバーベキューをあきらめた日。

■ぽっかりと空いた時間になにか特別なことをしようかと考えないこともないが、結局のところは普段と同じような時間の使い方になってしまうのが常だ。昼間は高円寺の古書展で丹念に棚を見て回り、競馬中継をエキサイトしながら鑑賞し、本を読む。夜はビールを飲む。しかし詳細を思えば何か普段にはないことをしていたのかもしれない。それはたとえばきりたんぽ鍋を食べたということであったり、前述の重くて大きくて頻繁には取り出さない大竹伸朗の図録を読み込んだことだろう。毎日は繰り返しのようで繰り返しでない。そういうことを今考えている。細部を掘り出せばそういう風に考えることもできるのだ。

ウイスキーが美味しい。サントリーオールドを濃い目の水割りで飲んでいる。