ゴールデンウィークということらしいが、私は平常どおりの生活。今日も仕事。明日は休日。でもやはり、方々に散ってしまった学生時代の友人らは東京に帰ってくるので、日曜日に府中でSちゃんTくんDと会う機会を設ける。それが私のゴールデンウィーク。細い路地の中の大衆酒場で延々と飲む。熱燗何本空けたろうか。局アナは誰が好きかとかまあくだらない話の応酬。このメンバーでは初めてとなるカラオケにも行き新しい顔を見た。見せた。三時ころ解散。


■木曜日。Kの実家の静岡県清水。午前四時に二時間ほどの睡眠の体を無理やり布団から剥がし、向かうはKの実家の静岡県清水。東京駅からのハイウェイバスは停留所がたくさんあり、停車するごとに目を覚ましてしまう。バスを降りればとても気持ちのいい晴れで眠気なんて忘れて胸が高鳴る。筍を掘るんだよ。

■実家に着いて早々に筍掘り。用意されていた作業着(長袖のポロシャツ久しぶりに着たなあ)に身を包めばもう気分と見た目(?)はベテラン。ほんとうは二回目素人だがその気になる。かっこうから入るって大事だと思いつつ、お義父さんとKとYくんとトラックで山道を行く。荷台に乗って眺める景色のすばらしさ。立ち止まって見る景色よりも、移動しながら見る景色のほうが好きだ。と言ってしまいたくなる。


■去年の筍堀りではまったくもって役立たずであったが、今回(出荷のための収穫ではなかったが)は少しの成長を見せ、土に埋まった筍の先を幾度か見つけることができた。お義父さんのような玄人にもなれば、先端をみればどちらにどう曲がっているのかがわかり、さっと鍬を振り下ろしあっという間に収穫し、またすぐに別の筍を見つけまた鍬を振り下ろす。私はひとつ収穫するのに慎重になりすぎてなかなか掘り出すことができず、途中で一呼吸入れる始末で、やっと収穫できればまたすぐにひいひい言っている。次から次へというのがとても無理でぼうっと立ち尽くし、風で揺れた竹があたって鳴るカランコロンという音に耳を澄ませ、神妙な気持ちになったりする。竹薮で食べるアンパンはうまい。お茶は美味しい。空気のきれいなところで吸うタバコはうまい。なんだか矛盾にきこえる人もあるだろうが。





■収穫を終えて家に戻れば、唐揚げとビールという名コンビにやられ完全に脱力し昼寝。夜は地元の料理屋に連れて行ってもらって、これでもかと大皿に盛られたたくさんの豪華な料理を満喫。他人の分を気にすることなくどんどんと食べるのはやはり気持ちいい。しかし早朝出で疲れていたからビール3杯くらいでよっぱらってしまい、日本酒にいけなかったのが悔やまれる。すぐ寝ようと思っていたけれど、結婚式の映像上映が始まったら眠気がとんだ。

■終日、かわいい盛りの赤ん坊の甥と心を通わせようといろんな顔を動きをしてみせ、いろんな言葉を掛けてやって、その反応を楽しむ。

■そんなこんなの充実の休日。次の日は午前中の新幹線で東京へ。筋肉痛の体で直接仕事へ。