■今日は気持ちのよい晴れの日で、夜も冷えすぎずほどよい風があたって、帰り道とろんとしながら歩いていたら、よだれが垂れそうになって吸った。


■帰ったら気持ちよさそうにKがソファで眠っていた。私はよく「そんなとこで寝てるんじゃねえ」などと注意することが多いのだけれども、今夜はとても気持ちよさそうに寝ていたので邪魔をしないように気をつけた。同じ部屋の椅子に座ってテレビをつけて音を小さくしスポーツニュースを観つつ、神蔵美子『たまもの』筑摩書房を読みながら瓶ビールを一本空けて住吉の冷や。ちゃんと読んでいなかった『たまもの』をしっかり読んでみた。赤裸々だがいやらしくないのは誠実だからだろうかなどと考えていた。誠実とはなんだろう、自分はどうだろうと跳ね返ってくる。

たまもの

たまもの

■『たまもの』の主要な被写体である坪内祐三の『人声天語』文春新書は先日静岡に行ったときに読み終えて、いつも思うのだけれど坪内氏はほんとうに傍点の使い方がうまいなと思った。

人声天語 (文春新書)

人声天語 (文春新書)