■昼過ぎ、高円寺の古書会館へ。棚の配置がいつもとは違っていたし、音楽がかかっていたりして新鮮であった。二日目だったのであまり期待せずに行ったけれど、欲しいものはやっぱりあった。小島信夫の短編のために欲しかった「新潮」の創刊100周年記念特大号と、夜にNHKで放送する「ETV特集鶴見俊輔 人民の記憶」を楽しみにしていたので鶴見俊輔柳宗悦平凡社など買えて満足。


■帰って競馬と野球を見てから日曜市のための作業。暖かいとこうも気持ちよく捗るのかと思う。ビールをのみながら、ではない。

■近所のラーメン屋で味玉とんこつラーメンと餃子。そしてやっとビールを飲みながらETV特集を観る。一時間半ほとんどインタヴューで占められた贅沢な番組でこういうのを観るとやっぱりCMのない(スポンサーがいない)NHKは良いなあと思う。過去の記憶を反芻しているのか、鶴見が発言の前後最中で見せる目を大きく見開く仕草には、八十六年生きてきたひとの凄みが宿っていて、耳を傾けなければならないという思いがいっそう強くなる。本棚の『期待と回想』朝日文庫に手が伸びる。

期待と回想 語りおろし伝 (朝日文庫 つ 12-1)

期待と回想 語りおろし伝 (朝日文庫 つ 12-1)