爆笑問題の番組に宮沢章夫が出演するとのことでVHSに録画しておいたものを観る。田原総一郎がことあるごとに発言し苦笑。宮沢章夫の言葉にはうなずくことしきり。不条理(不合理)なものへの排除にたいする反発する気持ちに私はうなずく。中原昌也も常々、そういうことを言っているような気がする。わからないもの、わかりにくいものにこそ、そこになにかあるんじゃないだろうかとじいっと見つめ考えたくなるものだ。純粋で真っ直ぐなものにたいする居心地の悪さ、あれはなんだろうか。矛盾や迷いはどうしてもあるものだと開きなおってしまう人がずっと好きだ。


■『四方田犬彦の引っ越し人生』を読了。寝る前に少しずつ読んでいる四方田の日記本『星とともに走る』と互いに補完し合って、あっちでちょっと出てきたあのエピソードの詳細はこういうことだったのか、ということが多々あり、立体的な読書ができとても刺激的だった。『先生とわたし』以来、四方田犬彦の自伝的エッセー本を精力的に読んでいきたいとおもう今日この頃だ。

四方田犬彦の引っ越し人生

四方田犬彦の引っ越し人生


■先週の土曜日には年に一度は会って飲む小学校の同級生たちとの会があったのだった。いつものメンバーのほかに、ひさしぶりの、小学校以来の同級生も居り名前がどうしても思い出せずついつい直接「名前なんだっけ?」と聞いたら非難された。大人はもっとうまくやるのだろう。そしてその同級生は私を見るなり帽子とメガネと髭がなければあのときのままだね。と言い、確かにあの頃から変わったことといえばそれだけなのかもしれないと思うとおかしかった。