■へとへとになって帰宅後テレビを見ながら、もしくは読書しながら、愛飲するキリンクラシックラガーと最近気になっているサッポロラガーを飲み比べ。悔しいけれどサッポロのほうが今日は旨かった、ってべつにキリンの回し者ではないのだが。


■NHKで沢田研二の歌声を惚れ惚れと聴くも、画面に目をやるとその容貌の昔との落差になんともやりきれない気持ちに。でもそれは仕方がないこと。人間だもの…。

■今一番面白い番組は「さまぁ〜ずさまぁ〜ず」だと再確認。ただただふたりでトークする三十分間。そのひねりのなさ(それが逆に今のテレビ業界においてひねりになっているように思う)が大成功。みんなひねりすぎ(ひねらなすぎ)だと思う。


■以前新刊書店でならんでいるときに気になっていた荒川洋治編集の新潮別冊「名短篇」。いつのまにか見なくなり、買っておけばよかったと思っていたのだが、もうそんなこと忘れかけていた最近ふと手に入れた。さっそく森鴎外「身上話」、深沢七郎「おくま嘘歌」、町田康一言主の神」を読む。鴎外なんかのいわゆる文豪の作品を文庫本でなく文芸誌の体裁で読むことが新鮮でおもしろい。町田康といえば、講談社のPR誌「本」に「スピンク日記」という飼い犬のスピンクから見た作家町田康(ポチ)の生活が描かれている連載があり毎回おもしろく読んでいる。十月号では早起きして仕事にかかる様子が描かれていて、その仕事部屋、また仕事にとりかかる前に庭で草むしりをはじめてしまう光景などに思いを巡らせたものだが、家にあった「ku:nel」の最新号をひらけば、その仕事部屋、門の奥に見える植物が生い茂ってそうな庭、そしてスピンクの写真が掲載されていて、ほほーというかんじで読んだ。いよいよ新刊『宿屋めぐり』を読まなければと思いは募る夜である。

名短篇―新潮創刊一〇〇周年記念 通巻一二〇〇号記念 (SHINCHOムック)

名短篇―新潮創刊一〇〇周年記念 通巻一二〇〇号記念 (SHINCHOムック)