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■Kが台湾に行った今朝、くもった窓を開けると白。ずっと東京で暮らしている私はやはり雪はめずらしく、なんだかちょっと心が持ち上がる。Kが大量に煮ておいてくれたおでんを食べて出かける。雪が積もっているところをわざと踏む。
■またもや久しぶりの更新となってしまった。ある日はずっと本を読んでいた。川崎長太郎の『抹香町 路傍』講談社文芸文庫を一気に通読し、やはりあの、噂の、とでも言えば良いのか、「小田原もの」の一連の作品がしみるようにすうっと内側に入ってくる。自己顕示欲に満ち満ち(それはそれでとてもおもしろいものはあるだろうが)ていないとても澄んだ美しい私小説であると思った。、少しづつ読んでいこう。手元にはその一冊しかなかったので西荻O館で『もぐら随筆』を買い求めた。
- 作者: 川崎長太郎,秋山駿
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1997/08/08
- メディア: 文庫
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■この前の日曜日はニチニチ日曜市があったのだった。寒く夜は雪という予報だったので客足を心配したが見事に裏切られ盛況。ありがたい。取材にいらっしゃった柴田書店の雑誌「cafe-sweets」の方も驚いていた。今出ている「天然生活」に日曜市の責任者エバさんの記事が載っているからか。
■嬉しい誤算というのか、なかなか売れなくていったん引っ込めたものをまた再び持っていってみたら売れた、というものが多々あって、よく考えてみるとそれらは今の季節にぴったりな本なのだ。季節にはやはり敏感でありたい。商売上の話ではなく、人間の感覚のこと。
■書こうと思ったことは山ほどあったけれどとりあえず今日はこれでお終い。紹興酒飲んで風呂入って、眠くなければ燗酒を飲んで寝よう。本も読もう。