■今夜は花見の予定だがどうなることやら。天気は下り坂らしい。風も吹いている。花見の時期の夜は大抵寒いものだ。


■木曜日。西荻荻窪、阿佐ヶ谷と古本屋を回る。日曜市用には収穫はなかったが、自分のためにいろいろ買った。O館では最近探しているちくま文庫チェーホフ全集を買うことができてうれしかった。絶版で値が高騰しているが、良心的な値付け(定価とおなじ)なのもうれしい。5巻と7巻。「退屈な話」「かわいい女」などこれで読むことができる。S書店では荒川洋治のエッセー集「世間入門」を買う。風呂でコツコツ読んでいた高橋英夫『京都で、本さがし』を終えたところだから、こんどはこれをと思う。短文がたくさん収められているので長く湯船に浸かれないわたしにはちょうど良い。阿佐ヶ谷F舎では荒木経惟『天才アラーキーの眼を磨け』を買う。表紙がかっこいい。

店主のAさんと少し話す。あたらしい展開を楽しみにしていることを伝える。



■夜、下北でMに誕生日を祝ってもらう。お互いの誕生日を祝う時だけ会う恒例だが貴重な会。洒落た一輪挿しなどいただく。部屋に植物を、とはよく考えていたのでちょうどよく、うれしい。いつもの居酒屋で初かつおや炙り空豆、谷中生姜などに舌鼓。二軒目では一転してジャンクなものを食らい、そのギャップを楽しむ。一杯日本酒冷やを飲んだほかはずっと麦酒。何杯飲んだかわからない。終電で帰宅。