■動物園に行く。これは思った以上に面白く愉しい時間であった。動物をじっと見ていると何もかも忘れてしまう。こっちを向いてほしくてチッチッと舌を鳴らす。こういうときはもう本当に必死だ。こっちをひょいと見た山猫の眼が忘れられない。そしてあの動物園特有の匂い。


■井の頭動物園。吉祥寺に象がいるんだよ。知っていたけれど、あらためて目の当たりにするととても不思議な感覚が渦巻く。冬の寒い夕方の人気のない動物園。これはとても魅惑的な場所でした。



■久しぶりにまめ蔵でカレーを食べ、高円寺へ。友人が参加するグループ展を鑑賞。スモールミュージックでCDを二枚購入。Gunter Muller&Taku Sugimoto『I Am Happy If You Are Happy』とBruno Meillier&Toshimaru Nakamura『Siphono』。これも久しぶりの大将のカウンターでオヤジたちに囲まれながら焼き鳥、薩摩揚げ、麦酒、日本酒。さっと一時間ほどで出て、煙の匂いが染み付いた体を揺らして三鷹S堂。ここも久々。そういえば欲しかったんだったと小島信夫保坂和志の『小説修業』を迷わず購入。来て、良かった。古本を買って何かが挟まっていることがたまにある。これはとても嬉しいおまけだ。手紙やはがきの類が挟まっていることもあり、これは少し見るのが憚られるが見ずにはいられない。多いのがその本の書評記事。『小説修業』には週刊朝日高橋源一郎による書評記事のコピーが挟まれていた。