小津二本立て

■昨夜は家でウディ・アレンアニー・ホール』。今日は渋谷シネマヴェーラ小津安二郎『淑女は何を忘れたか』、『彼岸花』の二本立てを観る。小津は以前に集中的にレンタルビデオで観たが、『淑女は何を忘れたか』は初めて。初期の作品で映像音声共に荒れてはいたがそんなのは気にならないくらい面白く観た。寝不足で途中寝てしまうのを危惧しつつ映画館に向かったが、まったく寝ることなし。よく言われるローアングルのカメラワークもさることながら脚本が良さに今回は注目した。脚本というより「言葉遣い」といったほうが良いかもしれない。東京弁は聞いていて心地良い。「こんちは」。


■『アニー・ホール』はもうなんというか動くウディ・アレンを観れるだけで最高なんですが、この映画が70年代に製作されているという事実は結構すごいなと思う。実はウディ・アレンの映画はこの他に『影と霧』しか観たことなくて他のも観ようと決意。この中の台詞でちょこちょこ「ニート」って言葉が出てくるんだけど、今流行っている「ニート」とはニュアンスが違う気がする。もともとの意味は何なんだ。僕が観たのは先日買った97年発売のワーナーのビデオなんだけど、当時、字幕で「ニート」って出てきてチンプンカンプンだったんじゃないかしら。

■で、ちょっと調べてみたらこんな記事が。ニート (曖昧さ回避) - Wikipediaより。

ニート(neat)は、 華美に過ぎず、シンプルで洗練された趣味の良い状態や雰囲気、若しくは服装や着こなしを指すファッション用語の一つ。日本語としての対語はデコラティブ(decorative)若しくはダーティー(dirty)。ダイアン・キートン(Diane Keatonn)とウディ・アレン(Woody Allen)による1977年に制作された映画『アニー・ホール(Annie Hall)』でAnnieが劇中で「ステキ」や「ナイス」と同義で11回用いる。その後、日本の化粧品メーカー大手の資生堂の1981年春のキャンペーンソングとして、作詞:三浦徳子・作曲:小田裕一郎・歌手: 松原みきの『ニートな午後3時』が用いられ彩度の低い渋めの色のニートカラーと共に使われるようになった。(英語版記事:Neat)


■今日も購書。駅前の古本屋で田中小実昌香具師の旅』泰流社300円。読書は、明後日までは深沢七郎をいろいろ読み返し。水曜日、深沢さんに関する催しがあるので。ほとんど読んでいるが『東北の神武たち』は未読で、今慌てて読んでいる。


■夜、会食。中華屋で腹一杯食べる。もちろん麦酒、紹興酒