これがあればご飯何杯でもいける

■今日は夜の予定が急遽取りやめになり、のんびりとした休日となる。


■目が覚めると嵐。部屋の中から眺めていると楽しいが、歯医者に行かなくてはならない。が、こんな嵐のなかを歩くのは嫌だなとズル休み。昼過ぎに晴れてくるまで家で過ごす。朝御飯は昨日貰った土井善晴氏の弁当。ゴーヤーの味噌和えというか、細かく切ったゴーヤーが入ってる味噌というか、なんと言えばいいのかよくわからないが、とにかくそれがべらぼうに旨かった。ご飯によく合う。これがあればご飯何杯でもいける、というよくある言葉をここに記す。他のおかずも美味しくて夢中になっていただく。全体的にうすい味つけだが、素材の旨みを引き出す調理がなされており、物足りなさを感じることはない。いい仕事してるなあと唸る。


■晴れてから、洗濯などしてぼーっとしていたらあっという間に3時すぎになっており、あらあら日が暮れちゃうじゃないのと、とりあえず外に出ようということで国立駅前をふらふら。新刊書店、古本屋、何軒か寄るも冷やかすのみ。いつものタリーズ屋上で珈琲片手に洲之内さん。途中、ふと空を見上げて流れる雲を見ていたら、急に多幸感に襲われる。


■電車で中野、高円寺、荻窪、吉祥寺と回る。ポケットにチョコレートの「ダース」を忍ばせて時々口に放りながら古本屋など覗く。ただ、今日は本はまったく買えなかった。それでも不思議と疲れなかったのは、なんとなく朝から気分がいいからだろうか。

■高円寺のSMALLMUSICでCDを6枚レンタル。レナード・コーエンのベスト盤、大友良英による映画『blue』のサントラ、ローレン・マザケイン・コナーズのアルバム2枚、sim『sim』、高橋悠治の99年のピアノリサイタルのライブ盤を借りる。レナード・コーエンは何となく聴きたいなあと最近思っていて、でも一枚も持っていないから先ずはベスト盤をということで借りてみた。帰って早速聴いてみたら、部屋があの低い声に覆われて、強く守られている気持ちになり、夜が輝くように感じられた。


■夕食は吉祥寺のリトルスパイスでお気に入りのカレー「ブナ」。砂肝とレバーがたくさん入っている濃厚で辛いブラックカレー。今夜は何を食べようかと考えるとき、このカレーのことを一瞬でも思ったなら、食べに行かないと気が済まなくなるなるほど病み付きである。今日ももちろん美味しくいただいた。


■今、地震。午前三時前。カラスが鳴いている。そういえば昼間も地震があった。その時は北関東で、今度は伊豆の方らしい。