訂正

■この日記を読み返してみて愕然とした。16日の日記のことである。上林暁『落穂拾い』と書いてしまいましたが、お気づきの方も多数いらっしゃると思いますが、『落穂拾い』は小山清の作品です。先ほど、訂正しました。あの日の日記を読んだすべての人が今日のこの訂正を読んでくれることを心より願っている。まったく、お恥ずかしい限りだ。それにしてもなんであんな間違いをしたのか、自分で自分が怖い。もうあんな間違いは二度とするまい、と心に誓っていますが、万一またなにか間違いがあった場合には、皆様、遠慮せずに「バカヤロー!」と書き込んでくださいませ。

■文章を発表するにあたり第三者が介入しないために間違った情報でもすんなり公開できてしまう。ブログの怖いところはこういうところにあるのだな。しっかりしよう。あと、ちゃんと読み返そう。いつも読み返さないで、書いたら書きっぱなしだもんな。


■さて気を取り直して今日の日記だ。今朝起きると咽喉の痛みもだいぶ退き、熱もないようで一安心。だが、まだおかしい。季節の変わり目は体調を崩しやすい。これは身体が環境の変化に正常に反応しているんだなと思うことにする。


■「新潮5月号」を購入。いつものように大竹伸朗の連載をまず最初に読み、隔月連載の椹木野衣「文化の震度」を読む。この連載は新しい発見を与えてくれるのでいつも楽しみにしている。ウィーンの「フラクトゥルム」という建造物を知り、興味を持ったのもこの連載がきっかけだった*1。今回は「榎忠」という現代美術家について書かれていた。不勉強ながら初めてその名を知った。また、なかなか興味深い人物を僕に教えてくれた。全身の体毛を頭からつま先まで半分剃り落とし、そのまま会社に通い、電車に乗り日々を過ごす。そういう男だ。しかもその「半刈り」という言葉から「ハンガリー国へ半刈りで行く」というダジャレ作品を生み出し、その姿でハンガリーに行く。もちろん、旅行中、不審人物扱いされ苦労したらしい。これが77年のこと。興味津々である。



荻窪ブックでまだ棚に並ぶ前のカートに積まれている文庫を漁る。上林暁『禁酒宣言』ちくま文庫500円、小川国夫『温かな髪』河出文庫105円、ヴァジニア・ウルフ『波』角川文庫105円を拾う。

■帰り際、仕事帰りのXがおみやげがあるからということで吉祥寺でおちあって、そうするとまあ飲むことになって終電までだらだらと麦酒を飲んだ。おみやげはあの料理研究家土井善晴氏が作ったものを詰めたものだった。明日の昼に食べよう。楽しみだ。