ソレとわかるアレ

■電車の中、明らかにソレとわかるアレを頭にのせているおじさんがいて、ウトウトと頭を上下に振っていてそれはそれは冷や冷やした。それにしても、明らかにソレとわかるおじさんは意外と多いもので悲しい気分になる。もっとうまくやって欲しいが、自分でわかっていないのだろうか。今日一日、人の頭ばかり気になって見ていた。


■バイト帰り、荻窪ブックで保育社のカラーブックス『手相入門』、『人相学入門』、田村隆一『ぼくの草競馬集英社文庫。『人相学入門』はもう写真が強烈。突っ込みどころ満載で楽しい。カラーブックスはいいなあ。田村隆一の本はエッセイ集。なんてったって競馬について書かれているんだからたまらない。


■吉祥寺Y屋で『現代俳句の世界 高濱虚子集』朝日文庫。序文が澁澤でうれしい。そして、澁澤龍彦『玩物草紙』中公文庫。文庫版は初めて見たなあ。「枕」「神のデザイン」「書物」「男根」などおもしろそうなエッセイがたくさん。澁澤は僕にとってはエッセイストだ。澁澤の『フローラ逍遙』なんかほんとうに好きだなあ。あと、森銑三『明治人物夜話』旧講談社文庫。旧講談社文庫の紙、好きなんだよなあ。