夜冷える

■バイト帰り、何となくブックに行こうと思ってわざわざ帰る方向とは反対に行く電車に乗り荻窪へ。文庫、新書、単行本と見て廻るが特に欲しいものが見つからず途方にくれつつ雑誌のコーナーに行くと「ユリイカ」のムーンライダース特集号と「現代詩手帖」の2005年1月号を見つけ手に取る。そして、ずうっと欲しかった写真集の荒木経惟・陽子『東京は、秋』筑摩書房も見つける。ほくほくでレジへ。『東京は、秋』はページ一杯に一枚の写真がありその横のページにその写真に対する荒木夫妻の会話が載っているとても贅沢ないい本だ。荒木さんの本の中で一番好きかも知れない。電通をやめて、仕事がなくふらふらしていた時期に撮った6×7のモノクロの写真。街の写真。東京の写真。歩きたくなる。荒木さんと陽子さんの会話、2人とも言いたいことを云っていて単純に寄り添っていないところが読んでいてスリリングでおもしろい。作品社から出ている伊藤俊治責任編集の『アラーキズム』を本棚から引っ張り出して、『「東京は、秋」の頃』という項を読む。


■「現代詩手帖」は飯島耕一福間健二小池昌代の鼎談を読む。詩を集中して読もうと思ってもうたくさんの時間が過ぎたことを自覚する。まずは現代詩文庫だ。



■病気が発覚し会社を辞めたことを電話で報告してきた友人のことを考える。


■やっぱり今日も夜更かし。今午前四時半。これから風呂に入って、本を読んでいたらいつの間にか明るくなって少し寝てふらふらと競馬に行くんだ。最近の土日はいつもこうなのだ。