フランス革命

■土曜はいつのまにか外が明るくなっていて、寝たのは午前七時。だから正確には日曜。昼に起きてさっと出掛ける。日曜日に出掛けるところは決まっている。府中競馬場だ。今日は調子が悪かった。めずらしくひとつも当たらず悶々と過ごす午後。いつもよりは遅く行ったので負けは少なかったが、早くから来ていれば当てていたかも知れず悔しいことには変わりない。こういうことがあるからやめよう、ということにはならず、今度こそはと俄然意気込む。まったくJRAのいいお客であるとも言えるが、今年に入ってからはまだまだプラスだ。だって万馬券2回当てたんだもの。


■夜は一昨日に引き続き渋谷へ。フランス革命が起こった。

大谷能生フランス革命
渋谷のど真ん中で繰り広げられているフランス革命とは。音楽批評家であり音楽家である大谷能生が各回ゲストを招き、各所に息づく新しいクリエーション或いはリクリエーション或いはムーブメントを紹介するトークイベントです。今回のゲストは音楽家宇波拓ONJOの新作『OUT TO LUNCH!』でも不穏な物音を奏でていた彼の死霊のコンピューター。音楽のポルターガイストとは?

2/19(日)開場18:30/開演19:00
¥1,789(+1ドリンク要オーダー)
★開場の1時間前より整理券の配布開始

出演:大谷能生(音楽批評家/音楽家
ゲスト:宇波拓(音楽家、HibariMusic主宰)

第一部は宇波拓の作曲作品を演奏。演奏者は泉智也(banjo)、上江洲佑布子(harp)、木下和重(violin)、古池寿浩(trombone)、竹田大純(guitar)、戸塚泰雄(rhythm machine)、服部玲治(percussion)、宇波拓(computer)。皆で一斉にストップウォッチをスタートさせてその時間を見ながらそれぞれのタイミングで音を出していた。空白の多い演奏。演奏者の出す音や誰も演奏していない時に聴こえる様々なノイズ(空調の音や観客の座る椅子が軋む音、咽喉のごくりという音など)をひとつの塊として聴く意識と、演奏者が音を発し次にはどの演奏者がどんな音を出すのかという音の繋がりを聴く意識を行ったり来たりしながら耳を傾ける。第二部は大谷能生宇波拓の対談。「ブログとかで書かないでよ」と念を押しながら宇波さんはいろいろぶっちゃけて裏話的なことを話してくださり楽しんだ。もちろんここでは書かない。いや、書けない。行った人だけの秘密ということだ。この企画はそのうち書籍化されるそうだけれどこの部分はカットだろう。やっぱり足を運ぶということは大切だ。宇波さんはしきりに唸りながら考え、言葉を発していた。とても真面目な人だと思ったが、一言多いところがあり、それがとてもおもしろくて会場を沸かせていた。話を聞いていて宇波さんが豊田道倫さんを好きな理由が何となくわかった。ものすごく簡単に言うと、予定調和を嫌うというところに共感するのだろう。