大雨

■雨がたっぷり降った。明日は思いっきり晴れてください。と、願う。


■バイトからの帰り道は雨が上がった後で気分が良く、ふらり荻窪ブックへ寄るが何もなし。


草森紳一『随筆 本が崩れる』を読み終える。くねくねと蛇行するかのごとく進んでいく贅沢な文章に惚れる。「喫煙夜話」内で語られる「ショートピースがなくなった日には、潔く禁煙する」というダンディズムはやっぱりちょっとかっこいい。そういや、両切りタバコ吸ったことないな。
■寝床の四囲、洗面所さえも本に埋め尽くされている著者がこんなふうに云う

一生、本も読まずに生きていられる人たちにとって、「本」はいつだってゴミに見えているに違いない。少しだけだが、うらやましい。このゴミなしに生きられない私は、その支配もままならぬ、なさけなきゴミの大王である。

この「少しだけだが」という言葉、とても大切だ。あるかないかでだいぶ意味が違ってくる。というか、この言葉があるからいいなと思った。