日曜のこと

■さあ、朝。

■昨日は休日。午前中から動く。中古のテレビを買って来て焼きそば作って頭を丸めたら夕方。街に出る。


■高円寺へ。リハーサル中の円盤にお邪魔して、『ECDVD』を見つけ、買う。その後、少し歩いて古書Jへ。初めて入る店。いつか読もうと思っていた講談社文芸文庫小島信夫『殉教/微笑』は決して珍しくはないが初来店記念に買う。他に、色川武大『虫けら太平記』は好きな作品で勿論持っているが見つけたら買う。誰かにあげるために。有吉佐和子出雲の阿国(上・中・下)』の単行本は探している人がいたので、これもあげるため。

■そして荻窪S書店。均一台ではめずらしく欲しいものがなく、店内の深沢七郎『みちのくの人形たち』を夜会う友人へのプレゼントとして買う。深沢さんの中で一番好きかも知れない短編集。以前の日記より。

http://d.hatena.ne.jp/awayama/20050528
深沢七郎『みちのくの人形たち』

短編集。

「秘戯」という作品の中で博多人形の「裏がえし」というのが出てくる。人形の裏側が空洞になっていてそこには男女の卑猥な姿が見えるというものだ。それを見る前には腕に傷をつけ血を滲ませ、披露した後の人形は壊される風習であるというのだ。この部分を読んである映像が浮かんだ。確かではないが、たぶん鈴木清順の『陽炎座』にそのようなシーンがあって、その摩訶不思議な妖しさにやられた記憶がある。

何なんだろう。じっさいにその人形が風習が実在するのだろうか。気になって仕方がない。

それにしても深沢さんの小説はおもしろい。はじめはすいすいと軽快に読んでいると、いつの間にか周りは霧だらけで不穏な妖しい空気に包まれドキリとする。

だからゆっくりじっくり吟味したくなる。

単行本で状態も良く、しかも初版。おれが欲しいよって思うがそこはぐっとこらえる。文庫でしか持ってないのよ。


■高校時代のひとつ下の後輩のXとは卒業後もよく飲みに行ってはだらだらと話していたのだがここのところは向こうが忙しくなかなか会えないでいた。久しぶり半年振りくらいの会合。いきなりこれからのことについて驚くことを言うので面食らったが、話して納得させられた。五時間以上、同じ椅子に座り麦酒を飲み続け、あらゆることを話す。よく話したものだと我ながら関心してしまいそうなくらいだ。乾杯3回。僕はおしっこ3回。Xは1回。何杯飲んだかはわからない。


■終電で帰宅後、寝不足もあってかぶっ倒れる。


■二日酔いはなし。