今日のことは書かない私の日記

日曜日の早朝、地震があった。
目を覚まし、だいぶ揺れているなと思いながら、半身を起こし、やや、これはもしやと覚悟をした。ここ最近は少しの揺れでも覚悟をするのが習慣になってしまった。
しかし、同時に、さあ来いという気にもなる。来るなら早く来いという気持ちだ。大げさに言えば待ちわびるような気持ちだ。日常生活に横たわりまとわりつく、そろそろ来そうだ、という恐怖心とおさらばできるからだ。

阿呆なことを言っているようだ。大地震が来ればきっと自分の命だって危ない。死んだら元も子もないのはわかっているけれど、早く来て欲しい、ピッタリと張り付く恐怖心を剥がしたいと考えてしまう。

その日の地震はすぐにおさまった。地震速報は震度3と伝えていた。
あれでそんなものか…。
僕はすぐに夢の中へ入っていった。