坊主頭になった私の日記

はあ、すっきりしゃっくり。
坊主頭の持ち主のわたくし、少し伸びただけでも敏感に反応します。うずうずします。

朝9時頃、4時間ほどの睡眠で覚醒してしまう。キムチチャーハンをたくさん作り、一気に平らげ珈琲で一服し実家へ。髪を6ミリに刈ってもらい、米などをもらって1時間ほどの滞在でおいとまし、近くの小さな古本屋で橋本治中野翠『二人の平成』、江藤淳夏目漱石』、谷崎潤一郎『卍』を購入。店主の爺さんの独り言がこちらに問いかけているようでもあり、とまどい、物色集中できず。
いったん荷物を置いて、吉祥寺へ。F書店で洲之内徹『気まぐれ美術館』、文・武田百合子 絵・野中ユリ『ことばの食卓』を収穫。
今夜はさかなのライブ。伸びやかなpocopenさんのボーカルとその歌声に寄り添いなぞるような西脇さんのギターで作り上げられるさかなの「うた」を目の当たりにするのは、僕にとって大切な時間だ。いい曲を書き、いい演奏をする。そんな当たり前のこと(しかし同時にそれはすごく難しいことでもある。)に徹するお二人の姿を観るたびに清々しい気持ちになり、僕は僕を見る、恥じる。今までと、今と、これからを思う。珍しく赤ワインを飲みながら、酔う。

そうだそのライブの前にカレーを食べた。井の頭公園の入り口近くの、むげん堂の向かいあたりのカレー屋。久しぶりで「こんなのだったっけ?」と呟きながらビールと共にペロリ。
チキンカレー。
さらりとしていて、酸味(トマトか?)が強い独特の味で美味しかった。僕の頭の中の吉祥寺カレー地図に書き込むことにしよう。


んでんで、そのまた前に、そういえば、村上春樹海辺のカフカ』読了しました。僕は熱心な村上春樹の読者ではないけれど、これはさすがにおもしろかった。登場人物一人一人のキャラクターがしっかりしていて、しかも魅力的で息つかせませんでした。
各章ごとに別々の人物が別々の場所、時間軸で物語が進んでいく物語の構造は、先へ先へ進んでいくにしたがって何かそれらについて関係性を見出すことになることを期待させる。例えば登山をするとき、別々の道で登ったとしても結局目指すところは「ひとつ」しかない頂上というところであり、そこで僕とあなたは出会う。くっつく。重なる。それはすごく甘美で官能的だと思う。簡単に言えばセックスということだから。単純ですが。
と、これはあくまでも僕にとっての小説の「構造上」についての嗜好だ。
そんな構造を持った『海辺のカフカ』はそれだけで充分なくらい魅力的だった。
で、中身についてはどうか。そのことについて語るには僕は今とても酒が回ってて書けそうにありません。ライブ後、居酒屋にてビールを飲みすぎてしまいましたわ。
また後日、気が向いたら記しましょう。