早起きは三文の徳

朝、早く目覚める。とは言っても9時。
いつもよりは2時間も早い起床。洗濯をして、珈琲をいつもより多めに淹れて、ベランダで煙草をプカリ。
早めに家を出て、国立ブックへふらり。まあこんなものか…と肩を落とし、文庫コーナーから単行本105円コーナーに移り後ろから遡って見ていたら、ありましたありました。最後の「あ行」に。ずっと読みたかった『荒木経惟文学全集』が!
全八巻で7巻だけなかったけれど、良い買い物。帯付き、月報付きでとてもきれい。
興奮。
荒木さんについては僕は写真も好きだが、それに匹敵するくらいに文章が好きだ。誰もが思いつかないハイレベルな駄洒落をさらりと披露するあの軽妙な文体はまねできるものではない。それになんといってもあの人柄が滲み出る。
文は人なり
荒木さんが江戸っ子だってことはすごく納得できる。「早口な」文章を書く印象がある。
そうだ、駄洒落の期限はいつごろ、どこでどのように始まったのだろう?なんとなく、江戸時代の庶民の遊びではないかな?


他にみすず書房佐々木幹郎『やわらかく、壊れる』を購入。「都市の滅び方について」という副題が目を引いた。震災後の神戸についても触れられているようだ。それに、みすず書房の本には特別な魅力がある。白を基調とした装丁が好きだ。