■玄関のドアを開けば小さな花が咲いている。いい天気。気持ちの良い陽気。

■2006年の9月から第三日曜日には毎月休むことなくニチニチで本を売っていたが、今日は中止だ。来てくれようとしていたお客さんには申し訳ないが、残念なことではなく、今後の日曜市に必要ないい休みになる(なった)ように思う。せっかく空いた時間、こうしてブログを書くことによって、何かを思い出し、またこれからを少しでもよりよくしようと考える。

地震の次の日に私は歳をひとつとったのだった。義妹一家から祝福がみなぎっている洒落たオブジェ、Wちゃんから手製のケーキをいただく。そしてその次の日には姪が誕生。どんな状況であろうともあらたなものは湧いてくる。地震後、いろいろな人の言葉をWEB上で、テレビで観たり聴いたりして、いろいろなことを考え、滅入ってしまう。そういう状況を払拭してくれたのが、上に書いたようなできごとや、直接人に会い話すこと、メールで私に向けられた言葉であった。

地震後、なかなか本を読むことができなかったし音楽も聴けなかったが、少しづつ受け入れる気持ちになってきて、例えば小沢健二を聴いたり、「新潮」4月号に掲載のずっと以前から楽しみしていた宮沢章夫の小説「ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット第三集」を読み始める。今はMaher Shalal Hash Bazの『From a Summer to Another Summer』をくり返し部屋に流している。遠くもなく近くでもない不思議な距離を感じさせる工藤冬里の歌がきもちいい。

■もう去年のことだが、映画『ミツバチの羽音と地球の回転』を観たことにより、現在の原発の置かれた状況に対して、より注視し、また考えることになったと思う。事故は起きないことが望ましいのは当然でこういうことを言うのはアレ(不謹慎…?)だけれど、いい時に観たんだなと思う。この映画を観た友人たちにこれから会えば、意見を交換することになるだろう。


From a Summer to Another Summer

From a Summer to Another Summer