■サツマイモが入ったスープを食べる朝と夜。あたたまる。

■新聞のテレビ欄はほとんど見ない。タモリさまぁ〜ずの番組の曜日と時間は大体頭に入っているし、何か面白そうな番組があればKが教えてくれる。水曜日、何気なくぼーっとテレビ欄を眺めていたら、フジテレビの深夜に「大竹伸朗」とただ一語。どんな番組だろうかわからずもとりあえずVHSに録画してみた。大竹伸朗が香川の直島に作った銭湯ができるまでのドキュメント。「コンセプトなんてない」と言い放ちながらも悩み考えなにかに突き動かされながらもくもくと作業する姿がいい。大竹の作品や製作態度は一見過剰さが目立つが、しかしある種のアーティストにみられる「天然」ではないのだ。なにかを超越した感じもなく、ものすごく下世話でもある。そこが私は好きなのか。


■木曜日は恒例の所沢の古本まつりへ行く。向かう電車の中で豊田道倫with昆虫キッズ『ABCD』を聴いていたらしんとして、こみあげるものがあった。そんな気持ちで会場に入ると、掘り出し物を見つけてやる、とはやる気持ちが先行して前につんのめりそうにならずに落ち着いて本を見ることができた。まあまあの収穫。ただ序盤にいいものを見つけて後半はさっぱりだったのでいやに疲れた。

■夜は家で野球中継を、テレビの前を微動だにせずという意気込みで、ひさしぶりに最初から最後まで観る。後半の攻防には興奮。なかなかないいい試合だった。

■DVDで万田邦敏監督『接吻』を観る。以前観て感銘を受けた『UNLOVED』と同じように登場人物はほぼ三人で物語は進行していき、セリフも少なく無駄がなく一挙手一投足一言一言に目が耳が離せなかった。予想外にホラーでびっくりする。