■更新しようと思ってこのページを開いたら、横の点取り占いで「はやく寝て、はやく起きよう」とでた午前三時。

■勤務先で幾度となく聞こえてきた言葉。「梅雨明けたって!」とみんな晴れ晴れとした顔で発していた。ついに夏がとうとうやってきたのだった。すっかりここ最近は七分袖ではなく半袖、電車は弱冷房車の日々。

■そんな弱冷房車の中、昨日は車両点検とかなんとかで止まり、荻窪から国分寺までの帰り道に一時間半もかかってもうげんなりしたが、今日は、女の子がニコニコしながら男の子の顔を覗き込み、無邪気になにやら話しかけているのを見て急に胸にこみ上げるものがあった。電車の中では時々不意に感情を昂ぶらせる光景に出会うことがある。なんだろうか。


■先日、Kの実家から伯母さん作の枝豆が大量に送られてきて、狂喜乱舞。フライパンで蒸し焼きにしたのが旨くて、最近家で流行っている。

■今日も枝豆をつまみながら晩酌。四方田犬彦『歳月の鉛』工作舎を読了。『先生と私』、『ハイスクール1968』、『星とともに走る』、『四方田犬彦の引っ越し人生』などの氏の自伝的メモワール・エッセーが好きで、夢中になって読んできた私にとって、まだ語られていないことがどんどん埋められ、もしくは重複していることがらの細部が補填され、四方田犬彦というひとに一層興味を持つこととなった。『先生と私』では「恩師」由良君美とのことが書かれており、もうひとりの先生については触れられておらず、いつか書くのだろうかと下世話な興味があったのだが、『歳月の鉛』ではしっかり蓮實重彦について皮肉っぽい言及があった。この本には大学生(院生)時代に記されたノオトの一部が載っていて、その内容は実に文学青年然りといった風情で、鼻につく向きもあろうが、思索に耽るという時間のありかたを思い出させてくれる。

歳月の鉛

歳月の鉛

■そういえば雑誌「新潮」の連載で楽しみにしているのは「四方田犬彦の月に吠える」と蓮實重彦の「随想」で七月号では並んで掲載されていた。