■あっというまに十二月も日付が二桁になった零時過ぎ、いい気分で終電に乗ったのは、めずらしく上司と飲みにいき、話し、自分のことをわかってもらえていたということがわかり、うれしかったからだ。


youtubeでいろいろな映像を見る。次から次へ関連する映像を見ていくとあっという間に時間が過ぎていく。ビールを飲むのも忘れるほどである。あるていど見ると最後はだいたいいつもむかし聴いていたバンドを検索する。「ナンバーガール」を検索する。たくさんの関連する映像が、そこにはナンバーガール後、向井氏が始めたZazen Boysの映像もある。前から気になっていたもののCDを買うにはいたらなかったのだが、映像とその音楽がきわめてかっこいい「I Don't Wanna Be With You」という曲にぶちあったって何度もクリックし、聴く。必要最低限の音と言葉でできたシンプルな構造がいい。向井秀徳はギターではなくキーボードを弾いていた。あと声がジョン・ライドンみたいだった。翌日、その曲が入ったアルバムではなく四曲入りのシングルを買う。シングルを買うのはいつぶりだろう。