小沢健二犬は吠えるがキャラバンは進む』を3回続けて聴く。それは雨が降り出す前の不穏な空気を抱えた昼間の陽が出ている時間。「私の今」の気分にぴったりで何度もハアと息を吐く。あらゆる括りからはみ出して独特の香りを放つこのアルバムが実は小沢健二のアルバムの中で一番好きなアルバムかもしれない。6曲目の「カウボーイ疾走」で盛り上がる。そして長く美しい曲「天使たちのシーン」のあとにもう一曲「ローラースケート・パーク」で終わるところが素晴らしい。




■ひさしぶりに吉祥寺バサラブックスへ。いまや有名(!?)自主漫画家大橋君の漫画をやっと買う。花見で知り合ってそれっきりだが元気だろうか。新宿書房から出ていたブコウスキーの詩集を買えたのがうれしい。つい先日二巻を買ったばかりだったのだ。そして阿佐ヶ谷風船舎へ。店主のAさんとあれこれ話す。詳しいことは書かないけれど、複雑な気持ち。でも、次の展開を楽しみにしている。岡茂雄『本屋風情』中公文庫などを手に入れてこれまたうれしい。


■夜、雷が静まったころ雨の中Kとひさしぶりに近所の飲み屋「トネリコ」へ。塩タラのスパニッシュオムレツやラム肉のケバブなどの料理の美味しさ、居心地の良さに興奮してたくさん食べて飲んだ。今とてもいい気分でまだビールを飲んでいる。ご無沙汰してしまっていたのが実にもったいない。