■18日。雑誌掲載直後の日曜市。朝起きると強烈な咽喉の痛み。のど飴を舐めながら行く。家から一番近いのにいつも少し遅刻してしまう。面目ない。覚悟はしていたものの市は予想以上の盛況。開始直後、人が溢れ、中に入ると身動きも取れないほど。テンションが上がって咽喉の痛みなどすっかり忘れていた。子連れのお客さんが多く、絵本が飛ぶように売れる。絵本をいれていた段ボールがすっからかんになって気持ちよかったが、他のものも売る工夫をしなくてはと思う。「工夫」という言葉、なんか好きだな。そしてやはり絵本をもっと仕入れなくてはと思うのだ。市に来てくれた方に感謝。


■夜、咽喉の痛みをおして、市に遊びに来てくれた友人らとトネリコへ行くも、予約が一杯で断念。残念。来月の日曜市のチラシを置いてもらう。南口に出て初めて入る中華屋「あひるのたまご」へ。奥の大きなテーブルを五人で贅沢に使いながら飲み食いする。水餃子が美味しかった。焼き餃子も。青島の黒が置いてあり、こんなのあるんだと皆で騒ぎながら舌鼓をうつ。濃厚な香り。たくさんは飲めないけれど、一杯アクセントに良い。そして紹興酒を何杯も。咽喉の痛みは麻痺。


■今頃になってSuikaが私鉄でもバスでも使えるようになったことを知る。便利だなあ。どんどん便利になっていくなあ世の中は。すこし懐疑的な気分にならなくもない。


■そういえば前に、富永昌敬監督『シャーリー・テンプル・ジャポン』を観た。第一部と二部で同じ内容の話を違う撮り方でやるところやサイレントで進行する第一部など、手法のおもしろさですっかりやられてしまった。そしてそれは監督の映画への愛憎入り混じる想い、つまり映画への愛情が溢れんばかりにあるからこそ、いざ自分で作ろうとするといろんなことに懐疑的になってしまい複雑な様相を呈してしまうということ、を感じずにはいられない。僕はとても映画的な映画だなあとすっかり気に入ってしまった。