コンヤモイツモノヨウニヨッパラッテイル

■今夜も酔っ払っている。吉祥寺の親子でやっている美味しいおでんがある飲み屋で韓国帰りの友人とXと3人でおいしいおいしいと呟きながら飲んでいた。他に客がいなくて声の大きさを気にしながらもたくさん話した。その店では90年代のJ−POP中心の有線放送が流れていて、皆のカラオケ欲が膨らみカラオケへと流れた。それぞれ一緒に行くのは初めてで皆探りあいのスタート。僕は島倉千代子の『愛のさざなみ』を筆頭にいろいろ歌うが、気持ちよく歌えたのは最初の『愛のさざなみ』でその後はどんどんだれた。最近の曲は本当に知らない。といっても他の二人も最近の曲はわからないようで昔の流行歌を中心に歌っていた。カラオケ本当に久しぶりに行って、楽しかったけれどぐったり疲れた。当分はいいかな。


■今日は休日。昼過ぎに手製の野菜たっぷりのスープと目玉焼きを食べて近所のタリーズの屋上で一服。最近家で珈琲をたてていない。どうしたものか。屋外であったがストーブがあって良い休憩所だった。たまに来ようかと思う。

■ブックに寄って何もなくて、M書房に行ったら小島信夫の『私の作家評伝Ⅰ・Ⅱ』が安く出ていて思わず買う。Ⅲもあるはずだが見当たらなかった。無事Ⅲをバラで見つけることができるだろうか。大体3冊一緒に売ってるんだよな。

■高円寺のレンタルCDショップ「SMALL MUSIC」へ。ここはけっこうマニアックなものが置いてある。TUTAYAじゃ満足できない音楽好きは行くべきである。借りたいものがたくさんあって困るよきっと。口ロロONJQBILL LASWELLのバンド「MATERIAL」のアルバムを借りて、中古販売のコーナーから秋山徹次のアコースティックギターソロ作品『relator』を買う。


荻窪に出てみんな大好きS書店へ。店頭均一で藤枝静男の『悲しいだけ』と『愛国者たち』、立風書房の澁澤編のアンソロジー『暗黒のメルヘン』を見つけ、ほくほく。最後の一冊は大坪砂男という作家の作品が収められていることが買う決め手となった。彼のことを色川武大の文章で知ってその名前がずっと気になっていたのだ。他に二重に箱に入っている澁澤龍彦『幻想の肖像』を300円で、あと、保坂和志『〈私〉という演算』中公文庫も。


■今借りてきた口ロロの『ファンファーレ』を聴いている。とてもいい。こういう褒め言葉良くないのかもしれないが、言ってしまえば、オザケンのあのシングル連発期の鮮やかさを感じさせる。なんともむず痒い感じで「ズルイ!」と叫びたくなるが、これはやっぱり良いなあ。ヒップホップの素養があるところが今までのバンド(と一括りにするのは乱暴ですが)とは一線を画すところがあり、新しい世代を感じさせる。普通に良いポップミュージックが詰まっている名盤だと思う。