日向ぼっこ

awayama2005-12-09

■昼間、道端に突っ伏して呻いているおじさんを発見。近づいてみると何かぶつぶつと言っている。どうやら酔っ払っているらしいことがわかる。
「にゃあ、にゃあ、猫みたいにしがみついてがんばるぞ」という声が聞こえた。


■そういえば朝、家の近くで猫が4匹日向ぼっこしているところに遭遇した。手を伸ばしたら逃げられた。貴重な憩いの時間を壊してしまったようで申し訳なく思った。


■朝からここ最近に比べて暖かいなという印象。それは夜も変わらず。明日もこれくらいだと良い。目を覚まして窓を開け放しても寒くないくらいだと良い。


■バイトからの帰り道、国立ブックへふらり。ちくま文庫の『古典落語 圓生集(上)』、同じくちくま文庫赤瀬川原平『純文学の素』、大岡昇平『成城だよりⅢ』、文藝別冊『総特集・武田百合子 天衣無縫の文章家』を買う。このところ寝る前の布団の中だとか湯船に使っているときには大抵武田百合子の『富士日記』か大岡昇平『成城だより』をお供にしている。この二つの日記本は書かれた時代は違うものの『富士日記』には「大岡さん」が『成城だより』には「百合子さん」がそれぞれ登場するので代わる代わる読み進めるのが楽しい。『成城だより』は現在は講談社文芸文庫で上下巻の二冊で刊行されているが僕が今読んでいるのは文庫化前に出ていた文藝春秋のハードカバーのほう。これは全部で三巻になる。ⅡとⅢが欲しくていつも古本屋に行くと気にしていたがなかなか見つからなかったのだが、ブックの100円コーナーにぽつんとあり驚いた。いやあ、これだからブック通いはやめられない。Ⅱ巻もみつかりますように。ネットで調べればあるんだけど、それじゃあつまらない。


■文藝別冊の武田百合子の本は読み応えがある。執筆陣には金井美恵子阿佐田哲也坪内祐三種村季弘堀江敏幸など。個人的に好みの人選だが意外性はない。そんな中、ロック漫筆家の安田謙一の名が!これはとても意外。武田百合子はいろんなひとに愛されてるなあ。種さんのエッセイで『富士日記』と深沢七郎の『妖木犬山椒』の関係性について触れられていて、それはとても面白いものだったのだけど、そういえば肝心の『妖木犬山椒』を未だ読んでいないのだ。読むぞ。