グラデーション

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色川武大『引越貧乏』*1読了。
氏の小説はどれも自身がモデルになっているように思われる。
眼差しは時に鋭く、時に醒めていて、しかし、最終的にやさしさが滲み出てしまう。
エッセイなどを読むと、幼少の頃に、一生劣等生として生きることを決意したというくだりが何度も出てきて印象に残っている。が、それは劣等生の道しかないという諦めではなく、劣等の道で生きるぞという力強い意志が上回っているように思う。故に、湿っぽくならない。そこが独特だし、凄みを感じざるを得ない。絶版になっている作品もだいぶあるのだが、古本屋でかき集めて立て続けにほとんど読んでしまった。
まだまだ書きたいことはあるけれど、もう寝なきゃな。
ああ、明るくなってきた…。


帰宅後、また創作。
とりあえず完成。
『グラデーション』という曲。

*1:

引越貧乏 (新潮文庫)

引越貧乏 (新潮文庫)