2006-05-03から1日間の記事一覧

恐婚

■色川武大『恐婚』文春文庫、読了。ですます調の文体が新鮮だ。最初は少し違和感があったが、間もなく馴染み、そして、どうしても主人公の顔が色川武大になってしまうのは毎度のことだ。色川作品に通底するある種の「品性」はとても僕を落ち着かせる。主人公…