2005-06-21から1日間の記事一覧

所在ない一日

■小山清の短編を読んでゐる。「僕の一日なんておよそ所在ないものである」と語る『落穂拾い』は「とるに足らない」日常を綴つた淡い小品である。ひとつひとつの文章に無駄が無く、朗読したくなるほど美しい。なんでもない日常を受け入れる気分を忘れるなと説…