■家に来客があるからとテーブルをあたたかいリビングに移動してそのまま過ごしている今日この頃。座る位置が変わると気分が変わる。Kはリビングでごろ寝ができなくてこまっている。来客のあった夜は、持ちよりの料理で埋め尽くされたテーブルの華やかさに感激したのだった。特に実のない話をワイワイと。ビールから日本酒、ワイン。深夜まで。途中から隣人Jさんも参加。宴の次の日の朝はつらい。二日酔いがなくても、さみしさでいっぱいになって気が滅入ってしまう。



■22日から妻の実家静岡は清水へ里帰りしていたのだった。今年二度目の正月休みが来た感じ。ゆっくりとリラックスしてきたのだが、気が緩みすぎていたのか、風邪をひいて帰ってきた。向こうでは着いた早々お義母さん特製の鍋いっぱいのおでんが待っていて、こみ上げるうれしさが食欲となり、深夜なのにたくさん食べて眠った。久能山東照宮の石段を上って景色に感嘆したとおもったら、休憩に入ったお土産屋にみなでぶつぶつ文句を言い合ったのもいい思い出。思い出といえば、十年以上ぶりだろう、人生二回目のサーカス鑑賞をしたのも心に残っている。小さなテントはガラガラだったが団員たちは、それはもう仕事だから当たり前だけれど、全力に取り組んでいるように見え、なんて純粋な人たちなのだろうと妙に感動し、その彼らの心の持ち様、生活、などを考えるとなんとも興味深く、彼らの人となりを想像してばかりいた。市場で、次郎長丼というこれでもかという厚さ大きさの鮪の刺身がたくさんのっている丼を前にして度肝を抜かれながら食らいついたのはいい経験。一年分の鮪を食べた気がした(次の日も手巻き寿司で食べたけれど)。やっぱり向こうの鮪はこっちで食べるのとはわけが違う。おいしい。たくさん食べてたくさん飲んで、たくさん寝た四泊五日。一緒に過ごした甥っ子が徐々に懐いてくれてうれしかったが、また次会うときは振り出しに戻ってしまうのだろうか…。