■雨が降らないよう祈った日曜市は幸運にも雨は降らず、たくさんのお客さんの来訪に喜んだのだった。MRTRさんに久々に邂逅。KOのコンサートについてひかえめに小声で言葉を交わす。

■最近はKOコンサートの余韻に交差するようなかたちで盛り上がってきているのは引っ越しという一大イベントである。いや、引っ越しが楽しみなのではなくて「新居での生活」が楽しみなのだった。庭がある。ということはもう野菜を果実を育てようではないかと妻とおおいに盛り上がっているが、はたして夏に引っ越すのだから今年はもう手遅れではないのだろうか。

■妻の実家から伯母さんがつくったじゃがいもが送られてきて、これをただふかして塩で毎日食べている。しっかりと味があって甘くて食べてる間うれしくて充実した気分になる。

■最近「群像」を毎月買うようになったのは保坂和志の連載小説「未明の闘争」のためなのだが、いままで読んだことのなかった花村萬月の連載小説「裂」も楽しみになっている。六・七月号と作家の花村なる人物が小説について語っていて、これはとても読み応えがある。「新潮」「群像」を毎月買って読んでいるなんてまるで文学青年のようだがいたってそんなことはなく、なんとなく惰性で買ってしまっていて半分も読んでいないだろう。だが時々いままで読んだことのない作家の作品を読んでみようかという気になって読んでみるとそれがおもしろい、ということがあるから侮れない。橋本治の初めて読んだ小説が新潮掲載の「リヤ家の人々」だった。