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■ここ最近小説をほとんど読んでいない私が「現代文学」というものと首の皮一枚で繋がっているような気になっているのは、「新潮」と「群像」というふたつの文芸誌を毎月買っているからだろうか。「群像」は保坂和志の連載小説が始まったので毎月買うようになったからごく最近のことだが、「新潮」は3、4年は買っている。そしてその中で一番といって良いほどおもしろそうだと開いた今月号の特集は「小説家52人の2009年日記リレー」というもの。町田康、川上弘美、青山真治、いしいしんじ、堀江敏幸、多和田葉子、なんてところはいつも気にかけているひとたちなのでおもしろく読む。そして意外にも(?)おもしろかったのが、第一走者の大江健三郎。所ジョージが出てくるとはねえ…。
■先日、去年の七月以来の松江哲明監督『あんにょん由美香』をポレポレ東中野へ観に行く。松江哲明のドキュメンタリーは現実をかきまわす。再現と再会はいろいろなものを呼びおこし甦らせる。