■また雪。二月ってこんなに寒かったっけという声を方々で耳にする日々。

■最近はといえば家でDVDをよく観ていて、この前の木曜日はドラマ『木更津キャッツアイ』の第一回、『崖の上のポニョ』、『ブエナビスタソシアルクラブ』、ジャームッシュの『ゴースト・ドッグ』というなんの一貫性もないラインナップを立て続けに観た。さすがにぐったりした(Kはめまいでふらふらしていた)が、やはり初見の「ゴースト・ドッグ」はこの日4本目だというのに印象に残る。「葉隠」が座右の書である殺し屋の黒人が伝書鳩を飼っていて…ってちょっとこれはジャームッシュのなかでは失敗作かなあなんて思いながら苦笑しながら観始めたけれど、いろいろと小技(英語がわからないアイスクリーム屋だとか、マフィアが古いアニメばかり観ているとか)が効いていて、RZAの音楽のリズムも気持ちよく、退屈しそう(退屈は悪くないけれど)だったのにあっという間という感じで観終えた。

■あと、川島雄三の『洲崎パラダイス赤信号』を観たのはいつだったか。男と女の浮き沈みをこちらも小気味いいテンポで見せてくれる。そして、チョイ役の小沢昭一をみつけるうれしさよ。この次の年(昭和32年)にあの『幕末太陽傳』か。


■先週の日曜日は去年は一度も観にいけなかった豊田道倫のコンサート「生誕40年&NEW ALBUM『バイブル』発売記念 大コンサート」へ。久しぶりの渋谷ネストはおそらく一番行っているライブハウス。三部構成で4時間40曲、この過剰さが豊田道倫である。以前通っていたシアターPOOでのあの濃密な時間を思い出すが、次々に曲を作りアルバムを出しコンサートをやるMT(最近そういう呼び名があるらしい…)を見ていると、ノスタルジックになっている場合ではないなと思う。久しぶりに「歌」を聴きに行った。