■日曜日は午後に吉祥寺でデジカメを買い換える。某大型家電量販店向かいのビルの一室のその店でのんびりと思案しながら選んだのはリコーのCX-1。コストパフォーマンスが高いようだ。下取りにすればさらに八千円値引きすると云うが今はないと答えると、いつでもいいので後日持ってきてもらえれば値引きしますよといわれ、また、壊れていても構いませんというのでさらに驚く。大型量販店に対抗するというのはこういうことなのかと考える。

■夕方から小金井のたてもの園での下町夕涼みに行こうと思っていたが雨降りのため断念し、DVDで伊丹十三『お葬式』。こういうのあるあるとその細かい描写のリアリティーに舌を巻く。


■月曜日。Mさんが不意に勤務先にやってくる。すこし言葉を交わす。そのフットワークの軽さにいつも拍手を送りたい気持ちだ。

■青梅街道を歩いていたら、向こうから杖をついてゆっくりと歩いてきた婆さんが私の前でかあっと目を見開き杖を天に突き上げバンザイのかっこうになったので何事かと思ったら、今まさに停留所の前を通るバスを止めようとしているのだった。

■夜は鰹のづけとアヴォカドをつまみながらDVDで吉田喜重『秋津温泉』を鑑賞。四方田犬彦が「『秋津温泉』のような人生があったらなあとたわいのない夢想に耽り」と書いているがその気持ちわからなくはないなあと思う。岡田茉莉子がだんだんと無表情になっていくさまがすばらしくうつくしくおそろしい。