■風船舎より目録が届く。両面から開くようになっていてそれぞれ『音楽をめぐって』と『LIFE』というタイトルがシンプルに白い表紙の真ん中にあり美しい。『LIFE』というのがいいなと思った。表紙のシンプルさとは裏腹に中身はもちろん濃くて気になるものがいっぱい。何度も熟読したくなる。


■今日は昼過ぎまで古本泡山の各種作業をして、午後の野球中継を観ながらビール。元巨人、西武で、去年は一年浪人し今年中日に拾われた河原はいい顔になったなあ。ヒーローインタビューにグッと来た。


原将人『父と子の長い旅』フィルムアート社を読了。原将人は映画監督。広末の初主演映画『20世紀ノスタルジア』(傑作!)を観てからというもの気になる人であった。ぜひ昔の作品も観てみたいがなかなか機会に恵まれないでいる。先日、こんな本が出ているとも知らなかったのだけれど某古本屋の均一で見つけて驚いたのだった。普段は一緒に暮らしていない中学生の息子との奥の細道を巡る旅を淡々とつづっている。この模様を映画にするため、ふたりともカメラを持っての旅。ドキュメント映画を撮るための旅のドキュメント。ふたりの関係がいわゆる、親子の絆だとか、もしくは反発しあう親子というようなわかりやすい構図にならないのは、普段一緒に暮らしていないからか、映画を撮るための旅だからか、興味深くおもしろかった。映像のほうもぜひ観たい。

父と子の長い旅

父と子の長い旅