■ひさしぶりに日記を書こう、と思った。もはや、日記ではなくなっているが…。

■日記は書いていないが、寝る前に少し読んでいる日記本は四方田犬彦の『星とともに走る』だ。最初の韓国(ソウル)時代のものはすこし政治的な事柄、それに対する物言い、などが絡んできて余計であるともかんじつつも、79年という時代(夜12時を過ぎると外出が禁止されたらしい)を考えるとそれは書くべきことなのかもしれない。それに比べニューヨーク時代はなんともゆるく、ゴシップ的なメモワールが列挙されていておもしろい。ジョン・ケージに関する記述などは微笑ましく、また、映画に関する記述に刺激され観たいものが増えて困る。


■日曜日は府中競馬場に行った。KとKの弟のYくんも交え、芝生の上に敷いたシートの上でマークシートに予想を書き込む午後の曇り空は肌寒かった。ひとつだけ中穴を当てただけだからとんとん。最終レースが終わってぞろぞろ帰っていく人々を尻目に3人でアメリカンドック食べながら生ビールで乾杯。そして競馬場そば居酒屋が並んでいるところの屋外の席でオヤジたちの競馬反省会ちっくな会話にまみれ囲まれ乾杯。それから吉祥寺のもう二度と来ないと堅く誓うことになる(クーポン券につられてしまった…)チェーンの居酒屋で乾杯。それでもまだ9時くらいでその後予定あるふたりを見送り、ふらふらと古本屋を巡る夜。


■この日曜日をさかいに空気が一変し寒くなったように思う。薄手のセーターを着た。


■Kの実家から立派な山芋がたくさん送られてくる。明日のやまかけご飯が楽しみだ。なんでもやまかけにしてしまおう。そしてこの夏あっという間になくなってしまった自家製の梅酒が同じダンボールに入っていて、それはもう私は機嫌がいい。ありがたい。


豊田道倫『しあわせのイメージ』をまたよく聴いている。やっぱり2000年の『愛情』に肌触りが似ている。白い。小さい。近くなく遠くない、けれどその中間にあるのでもない、どこかにふわふわ浮遊しているようなアルバム。とてもいい。

しあわせのイメージ

しあわせのイメージ