awayama2008-06-26

■朝起きて汁ビーフンを腹一杯食べてまた眠ってしまう。

■ふと思い立って気になっていた日本民藝館に行く。ひさしぶりの駒場東大前駅(以前東大の菊地大谷授業に潜っていた)から閑静な高級住宅街を少し歩く。マダムふたりがいかに自分がおいしいものを知っているかを競っていておかしかった。日本民藝館にビニール傘をさしていく私はいかがなものかと思うが雨を恨むことはない。日本家屋というものは小雨のなかにあって映えるのだなと感心する。外に置いてある甕にたまった水が揺れている。単純だがむかし読んだ谷崎の「陰翳礼賛」を読もうと思った。中では靴を脱ぎスリッパを履いて巡る。板張りの床がミシミシと鳴る。芹沢?介はやっぱりいい。べつに懐古趣味とかじゃなくて、という言い訳をするのも莫迦らしいが、構図とか色彩感覚とかいちいち刺激的だ。ポップだ。そしてなにより感心したのは、展示品を入れてあるガラスと木でできた棚の美しさだ。なかの器に目をやりつつもいちいちその棚の美しさに感嘆してしまう。これは愉快だった。

売店であれこれ物色。昔の雑誌『工藝』が欲しい(高い…)。

■吉祥寺でメガネを修理。「ひどい曲がりようですねえ、直すと折れるかもしれませんよ」と言われ「このままでもどうせかけられないんでいいです、やっちゃってください」と返すも、ちゃんと直って嬉しかった。国分寺に帰ってきてラーメンと餃子とビールでしめて帰宅。


■最近、外出している時に読んでいるものはもっぱら「nu」3号。いろいろな紙、フォント、文字の組み方で目にも楽しい。通販、始まった模様です。
http://nununununu.net/
巻頭の菊地宇川対談は饒舌同士でエンターテイメント色満載。脳味噌が柔らかくなっていきます。最後はまさか豊田道倫のはなしに…。そういえば、菊地成孔初文庫化本『サイコロジカル・ボディ・ブルース解凍』の解説が坪内祐三ということで、勝手に「つながった!」とさらに楽しみに。それぞれのファンは被っていなさそうだと思っていたのだがどうなんだろう。