■久しぶりの更新。

■気がつけば明日はニチニチ日曜市。三周年。ということで、何か特別なことをやるわけではないけれど、最近お客さんも増えているのでとにかく多くのひとに商品が手にわたるよう、皆きっとできるだけたくさん作り、持ってくるでしょう。古本泡山もいつもよりたくさんの絵本を持っていきます。気を引き締めていこうと思う。明日もあたたかいようなのでビールがおいしいだろうなという怠惰な私もいる。

■木曜日。西八王子の小さなカレー屋でチキンカレーを食べビールを飲み、最近できた古本屋に行った。雑然と本がならべてあり、良書ばかり、しかも付値は良心的で気が抜けない。欲しい本は何冊もあったが少し我慢をし数冊購入。方々でそのすばらしさを読み聞きしていた文芸誌「海」を均一棚で拾う。中を開くと村上春樹糸井重里についてのコラムがあり、これがなかなかおもしろい。やっぱり「小説家」村上春樹よりも「エッセイスト」村上春樹のほうが好きだ。もっと時評的なコラムを書けばよいのにと思う。他にエッソ石油発行の広報誌「エナジー対話」の『明治メディア考』加藤秀俊前田愛川崎長太郎『夕映え』河出書房新社など買った。店主の方にいろいろ話を聞かせてもらい、種村季弘の表紙(背表紙までも!)が木の板でできた限定本など貴重な本を見せていただき感激した。まだまだ在庫はあるとのことでこれからもどんな本が出てくるか楽しみである。


坪内祐三『考える人』新潮社を読み終えた。ただあるひとりの「考える人」についてだけの文章じゃなく、連載物らしくその回に取り上げる人物を誰にしようかという逡巡が書かれていたりして、「考える人」について考える坪ちゃんが描かれていて、読んでいて、とても生々しくおもしろかった。いままで興味のなかった神谷美恵子深代惇郎について興味を持つ。