草森紳一が亡くなった。昨日の毎日新聞朝刊で知った。私は三年前のまだちいさかった頃の「エンタクシー」の草森紳一特集で興味を持った新参者だが、ショックを受けている。書きながら考えているようなふらふらした筆致が好きで連載「ベーコンの永代橋」を私は愛読していたのに。七十歳。いまだ現役の「物書き」であったから惜しい。心不全とあった。本が崩れて下敷きに、と考えたのは私だけではないと思う。



■昨日は古本を三十冊ほど買ってしまった。日曜市用の仕入れが主だけどどっさり買うのは気分がよく、井の頭公園の花見する人々をビール片手に観察しに行く。やはりすごい人手で、なんだこりゃ、よく来るなーと呟く私もどうやら同じことをしているのだ。苦笑とともにビールを飲み干しすぐに公園を出る。夜、家で餃子、たことわかめの酢の物。昼間買った文藝別冊「田中小実昌」を読む。細馬宏通氏のまるでコミさんが書いたようなエッセイ(小説といっても良いかもしれない)がすごくよかった。


■先日花小金井駅周辺でネコが集まっている駐車場を見つけ、「ネコ公園」と名付ける。その日は小金井公園でKとちょっとした花見をした。ケバブと生ビールとともに。