awayama2008-03-17

■日曜市はやはり盛況だった。いらっしゃったお客さんにはただただ感謝である。普段より薄着できもちよく過ごせる陽気であったためビールを二杯飲んでしまった。夏場は一体どうなってしまうだろう。その日はいったん家で小休止し、気になっていたが入ったことのない近所のモツ焼屋へ行ってみる。カウンターでビールと熱燗。焼加減が絶妙な串やレバ刺しに舌鼓。しかも安い。近所に見つけてうれしい。酔った体を引きずりながら散歩。喫茶店で珈琲を飲んで帰宅。疲れてさっさと眠るも、鼻水で何度も目を覚ますこととなった。昼間ずっと屋外にいたからだろうか。


■そういえばいつの間にか歳をとったのだった。誕生日当日は水餃子を食べた。


■新潮四月号掲載の宮沢章夫「返却」を読了。宮沢章夫の仕事は遊園地再生事業団の公演やエッセイ本、そしてWEB日記はとても興味深く拝見していたのだが、そういえば小説を読んだのは初めてだった。三十一年前に図書館で借りたブローティガンアメリカの鱒釣り』晶文社と『現代日本映画論体系 日本ヌーベルバーグ』冬樹社を返却しに行くはなしだ。平易な文章だがなにか(それはユーモアのようなもの)を含んだ文章で一筋縄ではいかない印象を受け、それはたとえば小島信夫の初期の短編の味わいをも思い起こさせた。そして自分にも馴染みのある西東京が舞台であり、時に苦笑(と、この言葉は大抵悪い意味で使われるが、私にとって苦笑とはとても心地の良い行為である)を伴ない、そういう意味でもおもしろかった。そして今、宮沢章夫というひとがこういう小説を書いたという事実にリアルタイムで遭遇できたことがうれしい。考えることは山ほどある。あの古本屋の佐藤書房が描かれているとは思わなかったなあ。そのうち行きたいな。



■そう。先週の日曜日はゲラーズの活動休止ライブに駆けつけた。ぎゅうぎゅうのライブハウスは久しぶりで、本当はそういうところは苦手なのだけれど、今回は楽しめた。相変わらずのぶっきらぼうな感じが、「バンド」はやっぱりこうでなくちゃと興奮した。かっこよかった。メンバー全員に声を掛けることはできなかったけれど、またいつか、期待している。ライブハウスに行く前、久しぶりの友人らといせやの仮店舗のほうに初めて行った。