■雨。そしてとても寒い。ストーブのスイッチを入れる。


■昨日は昼間、家で作業。夕方、久しぶりの中野テルプシコールで杉田丈作(舞踏)×千野秀一(ピアノ)のデュオ。舞踏のためのピアノではなく、ピアノのための舞踏でもなく、両者は時にぶつかり合い、時に溶け合う良いパフォーマンスだった。千野氏のピアノを弾く姿を初めてじっくりと観てグールドに似ているなと単純に思った。背が低くがっしりとした体つきの男が踊り、背が高くほっそりとした体の男がピアノを弾いている、その見た目もなかなかおもしろいものだった。


■公演の打ち上げに参加する。人生の大先輩方に囲まれ恐縮。とにかくビールをたくさん飲んだ。


■世の中にはいろいろなマニアがいるもので彼は駅のホームで電車が出発する時の放送を録音していたのだった。


■そういえば、いつか読もうと思っていてやっとこの前読んだ田村治芳彷書月刊編集長』のことを書いていなかった。今まで読んだ「本の本」のなかでも相当のおもしろさ。句読点の多い文章は独特のリズムが宿っていて、まるで目の前で著者が話しているような生々しさが心地よく、この人の文章をもっと読みたいと思う。表紙もかっこいい。ブックデザインは南伸坊美学校現代思潮社の)つながりだな。

彷書月刊編集長

彷書月刊編集長